前回のおさらいはこちら。
まずはこちらを読んでもらって、必要な道具をそろえてほしい。
では靴を磨いていこうと思う。
前回のおさらい。そろえた道具は靴磨き用の布、液体タイプのクリーナー、乳化性の靴クリーム、豚毛のブラシ、以上の4点だ。
そしてもう一つ、これはあってもなくてもかまわないのだがあれば便利というアイテム
フリーサイズ、簡易タイプのシューキーパーだ。
これがあると
・バネ部分を持って靴を磨ける。
・吸湿性がある
・履きしわを伸ばしてくれる
これらの利点があるので1つも持ってないという人はぜひ購入を検討してほしい。
ただ、バネの力でかかとが出てきてしまうこともあるので、長期の保管にはサイズ展開のあるキーパーを使っていただきたい。
まずは靴を準備しよう。
わたしが用意したのはかれこれ2か月ほど前に友人の結婚式ではいた何の変哲もない黒のプレーントウだ。
箱にしまって置いていたのだがやはりうっすらとホコリがつもりつま先はぶつけた跡がだらしない。
では靴磨きスタート!
その前にひとつ。
面倒だが靴ひもはすべてほどいておこう。
ひもをつけたまま磨くと靴クリームがついたままになってしまったり、後々靴ひもの跡がくっきり残ってしまったりと都合がよくない。
軽く布でほこりをはらった後に使用するのはクリーナー。
液体のタイプは振ってから使うのが一般的だ。
必ず布に含ませて使おう。
このように指に巻きつけて指先部分にクリーナーをしみこませる。
そしてつま先部分から優しく、なでるように靴全体を拭いていく。
つま先を少し拭き取っただけで古いワックスやクリームがこんなにはっきりと落ちている。
決してゴシゴシこすらないように。力をいれずに、ゆっくり全体を拭きとっていこう。
履き皺(靴を履いて歩いた時に曲がって皺になる部分)は特に要注意。靴クリームがたまりやすく、放っておくと革切れを起こしてしまう箇所だ。注意深く、念入りに拭き取っていく。
これは靴の内側。ちょうど土踏まずのあたり。忘れがちだがここもていねいに。
どうだろう。全体を拭きとり終わった後は布が真っ黒になってしまう。
この作業で靴をすっぴん状態にすることがとても重要なのだ。
比較して欲しい。右の靴ひもがついているほうはまだ何もしていない状態。
左は今クリーナーで汚れを落とした状態だ。輝きを失いマットな状態になっているのが一目で分かるだろう。これがクリームやワックスが落ちたという証拠だ。
次にいよいよ靴クリームを塗っていく。
靴クリームを塗るうえで最も私が注意してほしいと思っていることがある。
それは
クリームを塗りすぎない
ことだ。
大半の人はこれみよがしにクリームをたくさん塗りたがる。べたべたに塗りたくってしまっては何のために伸びの良い乳化性クリームを使っているのか分からなくなってしまう。
クリームはコーヒー豆一粒分で十分
今回はこのことを何よりも忘れないようにしてほしい。
さあ、適量を布にとり、慎重に靴に塗っていこう。
この作業もまた、つま先部分から。
全体に丁寧に塗り伸ばすようなイメージだ。
これがクリームを塗り終わった状態。ここでクリームがたまってしまっていたりしたらそれはクリームを塗りすぎている。塗ったかどうかパッと見では分からないくらい薄く伸ばすのがコツだ。
ここで豚毛のブラシが登場する。ブラシは使えば使うほど成長していく。靴クリームの油分を豚毛がどんどん吸収するのだ。
持ち方はこんな感じだ。自分の手の大きさに合ったものを選べば力の加減もしやすく、よりつかいやすい。
そして思い切ってブラシで靴を磨く。いや、磨きこむと言ったほうが正しいか。
ここでは力を入れて、しっかりと磨きこむ。コバの部分や履き皺の部分。もちろんつま先やかかとも、クリームが浸透するようにしっかりと磨く。
これが磨き終わった状態。どうだろう。上品な艶にマットな仕上がり。つま先の傷も全く目立たなくなっている。
左右を比べてみて欲しい。履き皺すら少し薄くなっているような気がする。
靴の内側部分。何年も履いている靴だがそこまで目立った傷もなく、むしろ履きこまれて年々貫録を増しているような気すらする。
これで靴磨きが終わりかというとそうではない。忘れてはならないのが最後の磨きあげだ。ブラシで磨いた後に残ったクリームを拭き取るために最後にもう一度靴全体を布でしっかりから拭きする。この作業、するとしないのとでは大きな違いがでるため決して忘れないように。
最後に磨き上げて出来上がりだ。
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