「若いころは残業で徹夜が当たり前」こんな残業自慢をしてくる先輩上司、あなたの周りにいませんか?
今の時代、長時間労働は社会的に問題視されることが多いはずなのに平気で理不尽な残業を命令してくる先輩上司、あなたの周りにいませんか?
そんなめんどくさい先輩上司とかかわれば、自分がネガティブな影響を受けてしまうのでできればかかわらないほうが良いです。しかし、そういうわけにもいかず悪戦苦闘しているみなさんに、今回は先輩に理不尽な要求をされたときの対処法をいくつか紹介します。
みなさんが使いやすい方法を選んで実践してみてください。
嫌な相手と話さなければならなくなった時に「あ、この機会にあの方法を試してみよう!」という気持ちが先に来て「あぁ、嫌だな」というマイナスな気分にならなくて済みます。
確認提案法
理不尽な要求をしてくる人っていますよね?「なぜ自分ばかりこんな目にあうんだろう」そう思ったことは1度や2度じゃないはずです。
そういった要求をしてくる人は自分でも理不尽なことを言っているのを理解しています。しかしながらこちらがその理不尽さに対して感情をあらわにしようもんなら水を得た魚のように目をキラキラさせてこう言ってくるんです。
「こちらはお願いしてるのにその態度はないでしょ?」
「社会人としてその態度はどうなの?」
相手が理不尽なことを言っているのが悪のはずなのにいつの間にかこちらが悪いことになっているんですよね。これ、ヤクザとかがよく使う手法です。
つまり理不尽なことを要求してくる相手に対して感情的になることはあちら側にメリットを与えてしまうことになるんです。そうなるとその人との関係が悪化してしまうだけではなく、周りからの目も変わってきます。感情的になっている人は「残念な人」に見られやすいです。会社内でのあなたの品位や人間性を守るためにも感情的になるのはやめてクールダウンしたほうが絶対に有利です。
まずはやり方を決めておきましょう。
3つのステップ
ステップ1.まず確認する
たとえば上司に「この書類を徹夜してでも明日までに仕上げてこい!」と言われたとしましょう。
まずは冷静になってお互いの状況を確認します。
「あなたはこの書類を今日中に仕上げてほしいと思っているんですね。でも私はこの後会議で、今日はプライベートで予定が入っています。」
こんな感じです。
ステップ2.同調・共感する
次に同調、共感です。
たとえば
この書類は明後日のプレゼンで使うものですね。確かに今日中に出来上がっていたほうが安心できますよね。重要なことは分かります。
ステップ3.提案する
なるべく具体的な提案をしましょう。
じゃあ、今日は予定があるので早めに帰らせていただいて、明日少し会社に早く来て昼までに仕上げます。それでどうでしょうか?
もしくは
徹夜でやったとしても終わらないかもしれません。じゃあ、どうすれば徹夜をしなくても良いか一緒に考えませんか?
ポイントはこの提案には相手も得になることを組み込むことです。
「徹夜でやって終わらなかったらリスクですよ?」「だから確実に終わらせる方法を一緒に考えよう」という言い方をすれば相手も耳を傾けざるを得ないでしょう。
提案は解決策ではなく「一緒に考えよう」でオッケーです。
この お互いのメリットになる方法を考えよう という提案を無視してくるような人とは基本的には付き合わなくて大丈夫。切り捨ててしまって構いません。
「お互いに得する方法を考えよう」この提案に対して頭ごなしに否定できる人はとても少ないです。なぜなら会社に勤め、これからどんどん昇進していきたいと考えている上司が「円満解決しよう」と提案している部下に対して怒鳴ったら周りからどう思われますか?
「明らかに悪い行動」を自分がしていることを露呈することによって上司は我に返ります。「やばい」そう意識させることがポイントです。
ポジティブサンド
この方法は相手に対してノーと言いたいときに使います。先ほどの「確認提案法」はノーと言えない相手に対して使ってください。。
理不尽な要求にきっぱり「ノー」と言える人は少ないと思います。
そんな時はこの方法を試してみてください。
やり方は簡単です。
相手の理不尽な要求に対してただ「ノー!」と言うのではなく、
「ノー!」の前後にポジティブな言葉を入れる、文字通りポジティブな言葉でサンドして相手に伝える、これだけです。
例えば上司に「この書類を徹夜してでも明日までに仕上げてこい!」と言われたとしましょう。
これに対し、こちらははっきりと断りたいとします。
まずはポジティブな言葉を述べます。
「このプレゼンは社内でもすごく重要なもので、もしうまくいったらチームとしての株も上がるのでやりたい気持ちはとてもあります」
しかしこの次にはっきりとノーということを伝えます。
ポイントは短めにはっきりとノーを伝えることです。
ただ、これを明日までにというのは無理があると思います。
そして次が1番重要です。ここでは理不尽な要求に対するより良い提案をします。
このプレゼンは、もう少し内容を詰めたり、随時課長に確認をしてもらいながら作業を進めたほうが格段にいい仕上がりになると思うので、もう少し猶予をいただけませんか
はい。ここでのポイントは相手の協力を必ず織り込むこと。あとやりたい気持ちはある。と見せることもポイントです。
プレネゴシエーション
この方法は相手が本当に悪い相手の時に使います。
そもそも悪意を持って理不尽な要求を出してくる相手には上の2つの方法は通用しません。なぜなら話を良い方向に持っていくという考えがそもそも皆無だからです。こういった人たちは私たちに害を及ぼすだけの存在です。悪意を持たれている相手がいたら今のうちに対策しておきましょう。
1.自己分析をしておく
こういう相手は判断能力を奪うため感情を逆なでしようとしてきます。なので自己分析によって自分が感情的になってしまうポイントや譲れないポイントをしっかり押さえておきましょう。
感情的になってしまうポイント
最初に言っていたことと違うことを言ってくる
プライベートが無駄になってしまう
自分が絶対譲れない、これだけは譲歩できない、というポイント
時間の無駄になること
効率の悪いやり方
など
これらのポイントをはっきりしておきましょう。
もし感情的になりそうな時「この言葉を言われたから感情的になってしまったんだな」ということが分かり、冷静になれます。
2.プランニングする
・相手からどういう言葉を引き出したいのか
・自分が相手に何かを言った時に相手はなんて返してきそうか
・いやな返し方をされたときに自分がどう返すか。
を事前に計画しておきましょう。相手がどういってくるかを予想しておけば無駄にイライラしずに冷静を保つことができます。
3.再確認する
1.2を踏まえたうえで、改めて自分のゴール地点を決めておきましょう。
ゴールというのは決裂ポイントということです。
その相手に費やした時間が30時間なら、関係を切った場合その人1人に費やした時間を使って何人の人との新しい関係を作れるか、どちらが効率が良いか、などを自分の中で決めておきましょう。
もう悩みたくない・・・転職を考えている方はこちらから
まとめ
今回は理不尽な要求をしてくる上司の対処法を紹介しました。
そんなにうまくいかないよと思う人も多くいるでしょう。しかしながら日本人は交渉をあまりしません。なぜか自分のお願いは聞いてもらえないんじゃないか、と思ってしまうのです。しかし相手がお願いを聞いてくれる確率は自分たちの見積もりの2倍にもなったという研究もあります。何事もやってみないと結果は分かりません。この記事を参考に少しでも多くの人が理不尽な要求を鵜呑みにしなくなるよう願っています。